英検基礎知識(6)ライティング対策:わかりやすく伝える英作文の秘訣
英検のライティングセクションは、自分の意見を英語で表現する力を試す重要なパートです。特に準2級以上では、採点基準が「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つに分かれており、論理的でわかりやすい文章を書くことが求められます。今回はライティング対策の具体的な方法をご紹介します。
1. 英検ライティングの特徴を理解する
3級~2級
「与えられたトピックに対する意見と理由」を英語で述べます。例えば「Should students wear school uniforms?(制服を着るべきか?)」といった質問に対し、自分の意見(Yes/No)と理由を2つ以上挙げる構成が一般的です。
準1級・1級
社会的・抽象的なトピックが出題されます。「環境問題」や「テクノロジーの影響」など、複雑なテーマに対し、論理的なエッセイを書くスキルが求められます。
2. ライティングの基本構成
英検ライティングでは、以下の構成を守ることが重要です。
■導入(Introduction):トピックに対する自分の意見を簡潔に述べる。
例:「I believe that students should wear school uniforms.」
■理由1(Reason 1):最初の理由を述べ、具体例を挙げる。
例:「Uniforms promote equality among students. For example, they prevent bullying based on clothing styles.」
■理由2(Reason 2):別の理由を述べ、具体例を挙げる。
例:「Uniforms also save time and money. Parents do not need to buy many outfits for school.」
■結論(Conclusion):意見を再確認し、簡潔にまとめる。
例:「For these reasons, I strongly believe that wearing uniforms is beneficial.」
3. ライティング力を高める練習法
テンプレートを覚える 導入や結論に使える汎用的な表現を覚えましょう。例えば、「I think that」「This is because」「In conclusion」など、使いやすいフレーズを準備しておくと便利です。
過去問で練習する 過去問を解き、さまざまなトピックに触れることで柔軟に対応できる力がつきます。時間を計りながら書く練習をして、本番と同じ条件に慣れましょう。
添削を受ける 自分の書いた文章を英語の先生や友人に添削してもらい、ミスや改善点をフィードバックしてもらうことが重要です。
語彙力を強化する 意見を裏付けるための語彙を増やしましょう。特に「agree」「disagree」に関する表現や、トピックごとの専門用語を覚えると効果的です。
4. 本番でのコツ
時間配分を守る 試験時間内に終わらせるため、最初の5分で構成を決め、15~20分で書き上げるスケジュールを意識しましょう。
シンプルで正確な文章を心がける 複雑な文を使おうとするとミスが増えるため、短く明確な表現を優先します。
文法とスペルのチェック 書き終わった後に必ず見直しをし、文法ミスやスペルミスを確認してください。
5. 日常的にライティング力を鍛える方法
日記を書く 日常生活で感じたことを短い英語の文章で日記に残す習慣をつけると、書く力が自然に身につきます。
英語ニュースへの意見を書く 英語の記事やニュースを読んだ後、自分の意見をまとめてみましょう。これにより、多様なトピックに対応する力が養われます。
ライティングは練習量が結果に直結します。コツコツと取り組むことで、試験本番で自信を持って書けるようになります。
次回は「英検Jr.」の魅力と効果的な取り組み方についてお話しします!
